新潟の街でランニング (あと、アルビのことも)

へっぽこながらもランニング続いています。2年目にしてフル出場も果たしました。
あと、週末はアルビです。飛んで跳ねて声枯らしています。

(ごせん紅葉マラソンレビュー エピローグ) すべての方々に感謝の一日は、フルーツ牛乳とともに終わりを告げるのでした。

記録表をいただいてから、そのままトラック沿いに歩いていくと、出店ブースが並んでいます。まるで屋台みたい。


スポンサーである地元の食品会社・たいまつ食品株式会社様が焼き餅を、さらに、地酒「越後杜氏」などで有名な地元の酒蔵・金鵄盃酒造株式会社様が甘酒を振る舞ってくださいました。


餅も甘酒も本当に美味しかった。しやわせ。甘酒、2杯もいただいちゃいました。



出店をひやかして、豚汁やらジュースやらを購入し、駐車場に戻ります。




いよいよ楽しみにしていた温泉を目指します。


地元の温泉施設「さくらんど温泉」。



大通りではまだレース中ですので、迂回路を通って施設を目指します。
道中ちょっとわかりにくかったのですが、途中からは看板が出ていました。



施設はとても大きくて立派。いわゆるスーパー銭湯のおもむきです。


ゼッケンを提示すると、入湯料が割引になります。
受付で入湯料を支払うと、その場でバスタオルと手ぬぐいを貸し出してくれました。



脱衣所はそれなりに広いのですが、さすがにこの日はランナーさんやら地元の方やらで混雑。かろうじてロッカーをゲット。


浴場も人だかり。洗い場で少し並びました。



湯船は露天と室内。いずれも混雑はしていましたが足を伸ばしてのんびり入ることができました。
特に露天は、風が涼しくて見晴らしが良くて気持ちよかったです。



ふたつの風呂を満喫して脱衣所に戻ると、一層の人だかりになっていました。ロッカーを待つ人の姿も。


遅くなればなるほど混雑していくようです。
ゴールの後、そのまま陸上競技場に残って出店ブースでのんびりするのも魅力的ではありますが、早めに温泉に向かうのもひとつの選択肢かもしれません。



少しでも早くロッカーを空けるべく、着替えなどをかごに移し替えて脱衣所の端っこに移動。そこでさっさと着替えます。



脱衣所を出ると、牛乳の自動販売機を発見しました。お風呂屋さんでよく見かける牛乳瓶に入ったタイプです。
普通の牛乳、コーヒー牛乳、フルーツ牛乳の3種類から選べます。



やっぱり温泉といえばフルーツ牛乳ですよね(圧倒的主観)



お風呂屋さんに行くと、フタを開けるための丸くて針の付いた道具がありますよね。

(かえってわかりにくい? すみません)


あの道具、個人的に大好きなんですけど、残念ながらここにはありませんでした。
仕方ないので無理やり爪でこじ開けます。


うまく開かないとフタの薄皮1枚がぺろりと剥がれちゃったりして、にっちもさっちもいかなくなっちゃったりしましたよね(単に不器用なだけ)


今回は幸いなことに上手に開けることができました。



一気に飲み干します。



ぷはー! ってなもんですね。


(手ぬぐいはちゃんと肩にかかっていたのに、腰に左手を置くのを忘れていたことが悔やまれます)




このさくらんど温泉、食堂も備わっていました。
もちろん混雑していたのですが、ちょうどひとつだけテーブルが空いていました。
席を確保してから食券の券売機へ。


ラーメンにするかそばにするか、ちょっと悩んでから天ぷらそばを選択。
おいしくいただきました。



十分にリラックスしたところで温泉を出発。帰路につきました。



帰り途中、ボランティアの方々が撤収作業をしていらっしゃいました。


私たちはさんざんもてなしていただいて気分良く走って、温泉まで入れていただいて、本当に楽しいひと時を過ごさせてもらったわけですが、ボランティアの方々からすればこれからもう一仕事なわけですね。


全くもって頭が下がります。



温泉のお陰でリフレッシュできたので、帰り道もしゃきーんと問題なく安全運転。

夕日がまぶしかったのですが丁度レースで使ったサングラスがあったので助かりました。
ほんと、いい天気に恵まれた一日でした。


そういえば、大会会長さんがパンフレットの挨拶文に「自分は雨男」なんて書いていらっしゃいましたがとんでもありませんでしたね。



素晴らしい天気、素晴らしいボランティアの方々、素晴らしい地元民の方々、素晴らしいランナーさんたち。


いろんな素晴らしい方々に囲まれて、とても素敵な大会でした。
本当にありがとうございました!


来年も是非お邪魔したいと思います。その節にはまたよろしくお願いします!!!

(ごせん紅葉マラソンレビューその3) まさかのハナ差に屈するも、イーブンペースでサブ4達成!!!!

これまでの40km走でも新潟シティマラソンでも、30kmの壁はもれなく私の前に立ちはだかってきました。


20kmくらいまでは本当に快適に走ることができているのに、30kmを超えた途端にぱたっと足が重くなる。
ほんとガス欠みたいに、ガクッと落ちるんです。



それが今回は、30kmを過ぎても本当に気持ちよく走り続けることができました。


「もう30km?」って感覚。


もう、明らかに声援のおかげです。



あいかわらず、耳に届いた声援に対してはひとつひとつに返事をします。


ハイタッチを求めてくる方に対しても可能な限りお応えします。


「あら、まだ余裕ねえ」


なんて言われたりすると、ついつい調子こいちゃいます。



気づけばこの頃からは、追い抜くことはあっても追い抜かれることはほとんどなくなっていました。



ペースは依然キロ5分30秒・・・と思っていたら5分20秒くらい。
特にスパートを掛けたわけでもないのですが、なんとなく若干あがってました。でも疲労感はありません。そのままのペースを保ちます。



暫く進むと、先の『駄菓子屋っぽいエイド』で私を抜き去っていった女性の後姿を発見しました。


かなりお疲れのご様子。
私と伴走していた頃は声援に手を降ってこたえていらっしゃいましたが、今はその元気もないみたい。


特にペースを上げなくても、少しずつ少しずつ女性との距離が近づいてきます。




このころには、正直サブ4を確信していました。
走ってて楽しかったですしね。



そしていよいよ40km地点。ゴール間際。
・・・上り坂になっていました。なんたるエグさ(苦笑)


なおさら周りの方々の頭が垂れ下がり、ピッチが短くなります。



そんな中、実は私、上り坂大好きなんです。


新潟市は砂丘の上の町なので、坂道が多いんです。新潟島を1周しようと思えば、坂道は避けて通れません。
あと、みなとトンネルも坂道ですね。


新潟島をホームコースにしている新潟市民の方々は、坂道の感覚を知らずのうちに身体に覚え込ませてるんですよね。



更に私は、普段から上り坂はペースを上げて走るようにしています。


皆さんが苦手とされている上り坂を得意にしておけば何かと有利なんじゃないかという、浅はかな考えです。



今回、その浅はかな考えが見事にハマりました。



足が止まる周りの方を差し置いてぐんぐん坂道を登ります。
そしてそのままスパートに入りました。



ゴールのある陸上競技場の手前で、先の『駄菓子屋エイド』の女性を捉え追い抜きます。


そのままトラックを回ってゴール!


・・・なんて思ってたら、その女性が「うそ・・・」とつぶやいたんです。
そんで私に負けじとスパートを掛けてきたんです。


なになに? って思いながら必死にトラックを周ります。
なんか知らないけど、猛烈なマッチレース。


そしてゴール手前、タッチの差で追い抜かれてしまいました。


競馬で言えば、まさにハナ差。


ハナ差のレースでも、勝利したジョッキーはガッツポーズするし、負けたジョッキーはうなだれますよね。あれってなんでわかるんだろと思ってました。


でも、今回はよくわかりました。
タッチの差とは言え完全に負けました。


ゴールゲートをくぐったあとで女性の方に歩み寄り、「負けました」と手を差し伸べます。


その女性、握手を返してくださいながらおっしゃいました。


「そのアルビの格好、すごく目立ってたしペースも私に近かったので、勝手に意識させていただいていたんです。お陰でパワーをいただきましたし、いい結果を出せました。ありがとうございました」



・・・そっか、アルビユニが目立ってたからペーサーにされてたんですね。
全然気づかなかった。


目立つってのも問題ですね。思いがけないアルビの効果です。


でも悪い気はしません。
見知らぬランナーとのこういう交流は嬉しい。


おまけのこの方、女性の部で入賞されていました。本当におめでとうございます!!




さて、ゴールゲートの先にはボランティアの方々が並んでいて、ハイタッチをして完走をたたえてくださいました。


ほんと、最後の最後までもてなしていただきました。



中学生がシューズのチップを外してくれました。
ちょっと歩いた先で記録証を発行してもらいました。

2戦連続でサブ4達成です!!


やっぱりとってもうれしいです。
新潟シティがフロックじゃなかったと、ちょっぴり胸を張ってもいいですよね。


しかも今回は、楽しみながら達成することができました。
充実感は正直新潟シティより今回のほうが上でした。


本当に素晴らしい大会でした。皆様、本当にありがとうございました!




・・・
今回は、イーブンペースの大切さを(今更ながらに)学びました。
周りに飲み込まれないで自分を信じて、同じピッチで走り続ける。


(今回のペースとピッチのグラフです。なかなかのイーブンペース!(反論は聞こえません^^))(そして最後怒涛のマッチレース!)



10kmやハーフなら、勢いに身を任せるってのもありでしょう(その代わり最後息絶えますが・・・^^; )


でも、フルはごまかしがききませんね。新潟シティ・ごせん紅葉とふたつのレースを経験して、ほんとに思い知りました。
(所詮、フル通算2戦しか経験のないへっぽこの所感ではありますが)


これからも、イーブンペースを身体に叩き込みながら走り続けたいと思います。




ということで、ごせん紅葉マラソン。



何度でも何度でも言いますが、本当に楽しい大会でした。
日本のランニング大会100選の称号は伊達じゃない。


ぜひ来年もこの大会に参加したいと思いましたし、他の100選にも参加してみたいなと思いました。





・・・
このあとは振る舞い餅、甘酒、出店ブース、そして温泉へと続きます。



温泉、大事です。
温泉に入って上がって、フルーツ牛乳を飲むまでがごせん紅葉マラソンです。




ということで。
しれっとエピローグに続きます。



(やっぱり終わらなかった!)(すみません!)

(ごせん紅葉マラソンレビューその2) 私設エイド、アルビ、そしてSL。もはや楽しさしかない! のでした!!

開会式が終わると、フルのランナーがスタート地点に集合します。


さすがに新潟シティマラソンのような行列はできません。
すぐ目の前にスタートゲートがそびえます。


中学生のカウントダウン。そして号砲。
ボランティアの方々の拍手。
私達ランナーも、拍手を返しながら走り出します。


広いスタートラインは良いなあ。全くストレスなく陸上競技場をあとにしました。




今回のレース、私のテーマはイーブンペース。


新潟シティマラソンでは、友人の声援やアルビサポからの激励に調子をこいて、前半で想定以上に足を使ってしまいました。おかげで後半は本当に辛かった。


今回は、とにかく最後まで楽しみたいという思いから、とにかく急がない焦らないを肝に銘じます。



キロ5分40秒で走ればサブ4が見えてきます。
ゆとりを持って5分30秒を目標にペースを作ります。



・・・そうやって落ち着きながら走ってみると、周りのペースが速い速い。私の後ろを走る方も「速いな」とつぶやいていました。


新潟シティでは、このハイペースに飲まれて自分を見失っちゃったんですね。


今回は自分を信じて、ぐっと我慢。周りにどんどん抜かれることは気にもとめず、むしろ風景を楽しみながらのんびり走ります。山々がほんとうにきれい。



沿道では地元の方々がずーっと列をなして声援を送ってくださいます。


手拍子をしてくださる方、弾幕を掲げてくださる方、ハイタッチを求めてくださる方。
そういう声援にひとつひとつ答え、がんばれーの掛け声にはがんばるよーと返します。
応援の方々との交流をとことん楽しもうという目論見です。



手製の看板もここかしこに立っていて、励ましのコメントが元気をくれます。



エイドステーションでは、中学生ボランティアが「頑張ってください!」と手渡しでコップを提供してくれます。


正直、コップはテーブルにおいてもらったほうが受け取りやすいんでしょうけど、ここは交流をとことんまで楽しみます。
「ありがとう」とお礼を言いながらコップを受け取ります。



それからフード。
アンパンにキウイフルーツ、チョコレート。
あと、里芋の味噌汁なんてのもあって、これが絶品でした。


どれも一口大の食べやすいサイズにしてあって、本当にありがたい。





私設エイドも充実していました。


一番印象に残っているのが、幼稚園児くらいの女の子とそのママによる「エイド」。
小さいかごををお子さんがもっていて、ランナーに向けてそのかごを一生懸命かざしてるの。


「これなあに?」と聞くと、「飴玉とチョコレート!」って元気な声。


かわええー。
これはもらわないわけにいかないですよね。
というわけで、ありがたく飴玉とチョコレート、いっこずついただきました。


そして、小さいおててとハイタッチ。ママからは「ありがとうございました」なんて言われちゃったりして。そりゃあこちらのセリフです。




ほかには、駄菓子屋のように大きいテーブルにずらりとお菓子を並べたエイド。


そばにいらした女性ランナーさんと「おいしそー」「でも立ち止まっちゃうといくらでも時間を過ごせちゃいますね」って会話しながら、後ろ髪を引かれつつ走り去りました。


この女性ランナー、このあとしばらく伴走したあとさーっと前に行ってしまいました。速いなあ、がんばれーなんて他人事のように心のなかでエールを送ります。



私はこの女性ランナーを見送った後も、沿道の方々とハイタッチしたり声かけあったりしながら走りました。


困るのは、応援の方との交流、とくに中学生男子たちとのハイタッチのあとは調子づいちゃってペースが上がっちゃうってこと。
きづくとすぐキロ4分台になってしまっている。
これで新潟シティは失敗したんだと自分に言い聞かせ、都度ペースを意識的に落とします。


場に飲まれずに、自分のペースを保てたのは、我ながら偉かったと思います(さりげなく自画自賛!)





それから、今回もアルビがらみの声援をたくさんいただきました。


「アルビー」「ハッピーターン」はいつもの定番。本当に元気が出ます。


更に今回は、「いろいろがんばれー」「まだまだおわってないぞー」「負けるなよー」の声援もいただいたくらいにして(いろいろ切ない)


いや、深読みする必要もないんでしょうけどね、でもそういう意味ですよね。
苦笑いだって出ちゃいますよね。



私も、守田選手のイメージでエンブレムをこぶしで叩きながら「まだあきらめてないぞー」「こっからがんばるぞー」なんて返します。



いやあ、これらの掛け合いはほんとに楽しかった。パワーもらいました。
ユニフォーム着てきてよかった。


そんで気づけばいちいちハイペースになってて、あわててペースを落とすのでした。




さらにさらにもうひとつ。


今回のコースはJR磐越西線のすぐそばを走るのですが、ここでなんとSLに出会っちゃいました!!


新潟-会津若松(福島県)を結ぶSL・ばんえつ物語号。



客車には「がんばれ」の文字。さらにさらに、エール代わりの汽笛を高らかに鳴らしてくれました。
よく見ると、客席の方々も手を振ってくださってる。


こちらもぶんぶん手を振り返しちゃいました。


SLが応援してくれるマラソン大会なんて、日本広しといえどここだけなのではないでしょうか。


これはとても感動しました。
時間が合わなければ出会えなかったわけですからね。本当にラッキーでした。





とまあ、こんな感じに楽しさしかないレース展開。
気づけば課題の「30kmの壁」も乗り越えていて、快調に足は動いていくのでした。




(つづく)(ホントは今回ゴールまでいく予定だったんだけど、ペース配分を大幅に間違えた模様。いつもぐたぐたですみません!)