(小林百貨店写真展に行ってきた)大和、イチムラ、緑屋、長崎屋、カミーノ古町、北光社、日野屋!
5日日曜日。
新潟三越で小林百貨店写真展というものをやっているとの情報を入手して、家族でいってきました。
なんでも、新潟三越の前身の小林百貨店のさらに前身・小林呉服店が創立してから今年で110周年になるのだそうで。
写真を貼ったパネルが何枚か並べてあるだけの小さいコーナーでしたが、旧市役所とか昔の古町の町並みとか、私達の世代でも懐かしいなと思える写真も展示してありました。
小林百貨店に思い入れのある新潟市民はたくさんいる(はず)なので、こういう先達を偲ぶ企画をしてくださる新潟三越さんには感謝です。
小さい頃、「『小林デパート』(周りはこう呼んでいた)が三越に変わるんだって」なんて話題があったのをうろうろと覚えています。
最近子供たちが新潟市中央区の歴史を勉強しているみたいで、そこに小林百貨店が出てきたらしく、「お父さんも小林デパート言ったことあるの?」なんて聞かれたりするのですが、実はよく覚えていない。
名前はもちろん聞いたことあるのですが、実際に入ったことがあるのかどうかと問われると曖昧です。
記録を見ると昭和55年に三越に変わってしまったとのことですので、記憶が曖昧なのもしかたないかなと。
三越があって、大和があって、イチムラがあって、緑屋があって、長崎屋があって、カミーノ古町があって、北光社があって。西堀ローサも今よりもずっと賑わっていて。
まさに古町の全盛期。
三越や大和の玩具コーナーに展示してあるおもちゃで遊んで、屋上でバッテリーカーとかクレーンゲームとかして遊び、レストランで食事をする。
もう少し大きくなってからは、三越にあったハイテックナムコというパソコンゲーム店でMSXのソフト買ったり、日野屋2階の模型コーナーでプラモやラジコン買ったりとかね。
映画館も色々ありました。
松竹、シネマ1, 2 (途中から3も)、宝塚会館(東宝、スカラ座)、東映。
いろんな漫画を同時上映する「東映まんがまつり」なんていうのがあって、当時は大好きでした。
当時は本町も活気があって、ずらりと魚や野菜が道路沿いに並んでいました。よく母親の買い物についていって、売り場のおじさん・おばさんからちやほやされたものです。
丸大も建物は今と変わりないはずなんだけど、当時はもっともっと大きく感じました。玩具コーナーとかちょっとしたフードコートとか、楽しかったなあ。
あと、丸大に入ってた焼き鳥屋・みやこやが好きでした。豚が焼き鳥を持って笑っているという、今思うとなんともシュールなイラストをいまだに覚えています。
古町も本町も、いい悪いは別としてすっかり様相が変わってしまいましたね。
物心付いてからの記憶が30年かそこらしかない私でさえそう感じるんですから、父親世代、母親世代の方々からしたらなおさらでしょう。
先の三越でのパネル展でも、年配のご夫婦が懐かしそうに「ほら、あの建物」なんて指差しながら見入っているお姿が印象的でした。
(あだち充, "冒険少年", ビックコミックススペシャル)
小さいコーナーではありましたが、非常に興味深く楽しい企画でした。
私の妻は新潟市の人ではないんですけど、ときどき古町とか万代とかに遊びに来ていたのだそうです。
もしかしたら、幼少の頃すれ違っていたことがあるかも!?
当時知らなかった者同士が、いまは夫婦として同じ街の思い出話をできるというのは、なんとも楽しいですね。
さらには、そこにちょこちょこと子供たちが介入してくる。
「あの駐車場、おもちゃさんだったの? ずるーい」とか。
「デパートの屋上に遊園地があったの? すごーい」とか。
なかなかに楽しい団欒を過ごさせてもらいました。
家族で楽しいひと時を過ごしたあとは、週末恒例のLSD。
いよいよ春めいてきたこの季節を謳歌したわけですが、思いがけず昔話に花が咲いてしまったので、ランニングの話はまた改めて。
いやはや、年取ると昔話が長くなりますな。