(ごせん紅葉マラソンレビューその2) 私設エイド、アルビ、そしてSL。もはや楽しさしかない! のでした!!
開会式が終わると、フルのランナーがスタート地点に集合します。
さすがに新潟シティマラソンのような行列はできません。
すぐ目の前にスタートゲートがそびえます。
中学生のカウントダウン。そして号砲。
ボランティアの方々の拍手。
私達ランナーも、拍手を返しながら走り出します。
広いスタートラインは良いなあ。全くストレスなく陸上競技場をあとにしました。
今回のレース、私のテーマはイーブンペース。
新潟シティマラソンでは、友人の声援やアルビサポからの激励に調子をこいて、前半で想定以上に足を使ってしまいました。おかげで後半は本当に辛かった。
今回は、とにかく最後まで楽しみたいという思いから、とにかく急がない焦らないを肝に銘じます。
キロ5分40秒で走ればサブ4が見えてきます。
ゆとりを持って5分30秒を目標にペースを作ります。
・・・そうやって落ち着きながら走ってみると、周りのペースが速い速い。私の後ろを走る方も「速いな」とつぶやいていました。
新潟シティでは、このハイペースに飲まれて自分を見失っちゃったんですね。
今回は自分を信じて、ぐっと我慢。周りにどんどん抜かれることは気にもとめず、むしろ風景を楽しみながらのんびり走ります。山々がほんとうにきれい。
沿道では地元の方々がずーっと列をなして声援を送ってくださいます。
手拍子をしてくださる方、弾幕を掲げてくださる方、ハイタッチを求めてくださる方。
そういう声援にひとつひとつ答え、がんばれーの掛け声にはがんばるよーと返します。
応援の方々との交流をとことん楽しもうという目論見です。
手製の看板もここかしこに立っていて、励ましのコメントが元気をくれます。
エイドステーションでは、中学生ボランティアが「頑張ってください!」と手渡しでコップを提供してくれます。
正直、コップはテーブルにおいてもらったほうが受け取りやすいんでしょうけど、ここは交流をとことんまで楽しみます。
「ありがとう」とお礼を言いながらコップを受け取ります。
それからフード。
アンパンにキウイフルーツ、チョコレート。
あと、里芋の味噌汁なんてのもあって、これが絶品でした。
どれも一口大の食べやすいサイズにしてあって、本当にありがたい。
私設エイドも充実していました。
一番印象に残っているのが、幼稚園児くらいの女の子とそのママによる「エイド」。
小さいかごををお子さんがもっていて、ランナーに向けてそのかごを一生懸命かざしてるの。
「これなあに?」と聞くと、「飴玉とチョコレート!」って元気な声。
かわええー。
これはもらわないわけにいかないですよね。
というわけで、ありがたく飴玉とチョコレート、いっこずついただきました。
そして、小さいおててとハイタッチ。ママからは「ありがとうございました」なんて言われちゃったりして。そりゃあこちらのセリフです。
ほかには、駄菓子屋のように大きいテーブルにずらりとお菓子を並べたエイド。
そばにいらした女性ランナーさんと「おいしそー」「でも立ち止まっちゃうといくらでも時間を過ごせちゃいますね」って会話しながら、後ろ髪を引かれつつ走り去りました。
この女性ランナー、このあとしばらく伴走したあとさーっと前に行ってしまいました。速いなあ、がんばれーなんて他人事のように心のなかでエールを送ります。
私はこの女性ランナーを見送った後も、沿道の方々とハイタッチしたり声かけあったりしながら走りました。
困るのは、応援の方との交流、とくに中学生男子たちとのハイタッチのあとは調子づいちゃってペースが上がっちゃうってこと。
きづくとすぐキロ4分台になってしまっている。
これで新潟シティは失敗したんだと自分に言い聞かせ、都度ペースを意識的に落とします。
場に飲まれずに、自分のペースを保てたのは、我ながら偉かったと思います(さりげなく自画自賛!)
それから、今回もアルビがらみの声援をたくさんいただきました。
「アルビー」「ハッピーターン」はいつもの定番。本当に元気が出ます。
更に今回は、「いろいろがんばれー」「まだまだおわってないぞー」「負けるなよー」の声援もいただいたくらいにして(いろいろ切ない)
いや、深読みする必要もないんでしょうけどね、でもそういう意味ですよね。
苦笑いだって出ちゃいますよね。
私も、守田選手のイメージでエンブレムをこぶしで叩きながら「まだあきらめてないぞー」「こっからがんばるぞー」なんて返します。
いやあ、これらの掛け合いはほんとに楽しかった。パワーもらいました。
ユニフォーム着てきてよかった。
そんで気づけばいちいちハイペースになってて、あわててペースを落とすのでした。
さらにさらにもうひとつ。
今回のコースはJR磐越西線のすぐそばを走るのですが、ここでなんとSLに出会っちゃいました!!
新潟-会津若松(福島県)を結ぶSL・ばんえつ物語号。
客車には「がんばれ」の文字。さらにさらに、エール代わりの汽笛を高らかに鳴らしてくれました。
よく見ると、客席の方々も手を振ってくださってる。
こちらもぶんぶん手を振り返しちゃいました。
SLが応援してくれるマラソン大会なんて、日本広しといえどここだけなのではないでしょうか。
これはとても感動しました。
時間が合わなければ出会えなかったわけですからね。本当にラッキーでした。
とまあ、こんな感じに楽しさしかないレース展開。
気づけば課題の「30kmの壁」も乗り越えていて、快調に足は動いていくのでした。
(つづく)(ホントは今回ゴールまでいく予定だったんだけど、ペース配分を大幅に間違えた模様。いつもぐたぐたですみません!)