(ごせん紅葉マラソンレビューその3) まさかのハナ差に屈するも、イーブンペースでサブ4達成!!!!
これまでの40km走でも新潟シティマラソンでも、30kmの壁はもれなく私の前に立ちはだかってきました。
20kmくらいまでは本当に快適に走ることができているのに、30kmを超えた途端にぱたっと足が重くなる。
ほんとガス欠みたいに、ガクッと落ちるんです。
それが今回は、30kmを過ぎても本当に気持ちよく走り続けることができました。
「もう30km?」って感覚。
もう、明らかに声援のおかげです。
あいかわらず、耳に届いた声援に対してはひとつひとつに返事をします。
ハイタッチを求めてくる方に対しても可能な限りお応えします。
「あら、まだ余裕ねえ」
なんて言われたりすると、ついつい調子こいちゃいます。
気づけばこの頃からは、追い抜くことはあっても追い抜かれることはほとんどなくなっていました。
ペースは依然キロ5分30秒・・・と思っていたら5分20秒くらい。
特にスパートを掛けたわけでもないのですが、なんとなく若干あがってました。でも疲労感はありません。そのままのペースを保ちます。
暫く進むと、先の『駄菓子屋っぽいエイド』で私を抜き去っていった女性の後姿を発見しました。
かなりお疲れのご様子。
私と伴走していた頃は声援に手を降ってこたえていらっしゃいましたが、今はその元気もないみたい。
特にペースを上げなくても、少しずつ少しずつ女性との距離が近づいてきます。
このころには、正直サブ4を確信していました。
走ってて楽しかったですしね。
そしていよいよ40km地点。ゴール間際。
・・・上り坂になっていました。なんたるエグさ(苦笑)
なおさら周りの方々の頭が垂れ下がり、ピッチが短くなります。
そんな中、実は私、上り坂大好きなんです。
新潟市は砂丘の上の町なので、坂道が多いんです。新潟島を1周しようと思えば、坂道は避けて通れません。
あと、みなとトンネルも坂道ですね。
新潟島をホームコースにしている新潟市民の方々は、坂道の感覚を知らずのうちに身体に覚え込ませてるんですよね。
更に私は、普段から上り坂はペースを上げて走るようにしています。
皆さんが苦手とされている上り坂を得意にしておけば何かと有利なんじゃないかという、浅はかな考えです。
今回、その浅はかな考えが見事にハマりました。
足が止まる周りの方を差し置いてぐんぐん坂道を登ります。
そしてそのままスパートに入りました。
ゴールのある陸上競技場の手前で、先の『駄菓子屋エイド』の女性を捉え追い抜きます。
そのままトラックを回ってゴール!
・・・なんて思ってたら、その女性が「うそ・・・」とつぶやいたんです。
そんで私に負けじとスパートを掛けてきたんです。
なになに? って思いながら必死にトラックを周ります。
なんか知らないけど、猛烈なマッチレース。
そしてゴール手前、タッチの差で追い抜かれてしまいました。
競馬で言えば、まさにハナ差。
ハナ差のレースでも、勝利したジョッキーはガッツポーズするし、負けたジョッキーはうなだれますよね。あれってなんでわかるんだろと思ってました。
でも、今回はよくわかりました。
タッチの差とは言え完全に負けました。
ゴールゲートをくぐったあとで女性の方に歩み寄り、「負けました」と手を差し伸べます。
その女性、握手を返してくださいながらおっしゃいました。
「そのアルビの格好、すごく目立ってたしペースも私に近かったので、勝手に意識させていただいていたんです。お陰でパワーをいただきましたし、いい結果を出せました。ありがとうございました」
・・・そっか、アルビユニが目立ってたからペーサーにされてたんですね。
全然気づかなかった。
目立つってのも問題ですね。思いがけないアルビの効果です。
でも悪い気はしません。
見知らぬランナーとのこういう交流は嬉しい。
おまけのこの方、女性の部で入賞されていました。本当におめでとうございます!!
さて、ゴールゲートの先にはボランティアの方々が並んでいて、ハイタッチをして完走をたたえてくださいました。
ほんと、最後の最後までもてなしていただきました。
中学生がシューズのチップを外してくれました。
ちょっと歩いた先で記録証を発行してもらいました。
2戦連続でサブ4達成です!!
やっぱりとってもうれしいです。
新潟シティがフロックじゃなかったと、ちょっぴり胸を張ってもいいですよね。
しかも今回は、楽しみながら達成することができました。
充実感は正直新潟シティより今回のほうが上でした。
本当に素晴らしい大会でした。皆様、本当にありがとうございました!
・・・
今回は、イーブンペースの大切さを(今更ながらに)学びました。
周りに飲み込まれないで自分を信じて、同じピッチで走り続ける。
(今回のペースとピッチのグラフです。なかなかのイーブンペース!(反論は聞こえません^^))(そして最後怒涛のマッチレース!)
10kmやハーフなら、勢いに身を任せるってのもありでしょう(その代わり最後息絶えますが・・・^^; )
でも、フルはごまかしがききませんね。新潟シティ・ごせん紅葉とふたつのレースを経験して、ほんとに思い知りました。
(所詮、フル通算2戦しか経験のないへっぽこの所感ではありますが)
これからも、イーブンペースを身体に叩き込みながら走り続けたいと思います。
ということで、ごせん紅葉マラソン。
何度でも何度でも言いますが、本当に楽しい大会でした。
日本のランニング大会100選の称号は伊達じゃない。
ぜひ来年もこの大会に参加したいと思いましたし、他の100選にも参加してみたいなと思いました。
・・・
このあとは振る舞い餅、甘酒、出店ブース、そして温泉へと続きます。
温泉、大事です。
温泉に入って上がって、フルーツ牛乳を飲むまでがごせん紅葉マラソンです。
ということで。
しれっとエピローグに続きます。
(やっぱり終わらなかった!)(すみません!)