東京の街でランニング
29日(土曜日)、東京出張の朝。
新潟は雨模様でした。
小雨の中を新潟駅へ向かいます。
雨ランして以来、妙に度胸がついちゃって、多少雨にぬれてもどうってことなくなってしまいました。
思えば、"徒歩圏内"が大幅に広がって、5-6kmの区間であっても"それくらい歩ける歩ける"って言ったら周りからひかれちゃったり、あと、ミーティングでスクワットしたりするのもそうだし、さらには"雨に多少濡れてもどうってことない”ってなり。
・・・あれ、だんだん変な人になってる?
妻「楽しそうにランニングしてるんだし気分転換になってるんだからいいんじゃない?」
さすがは我が妻。優しい言葉・・・
と思ったけど、あれ、"変人"ってところは否定してくれてませんね。
(ランナーの方が変人と言っているわけではありません。あくまでもまるお個人の話です。あしからず)
上越新幹線で越後湯沢駅を超えると、22kmほどの長い長い大清水トンネルが続きます。
川端康成の「雪国」の冒頭に出てくるトンネルが清水トンネル。同じ谷川岳に掘削されたトンネルです。
「雪国」の中で島村は「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」と述べるわけですが、新潟から東京方面に大清水トンネルを抜けると、「青空」が広がります。
この季節、日本海側はどんよりした天候が続きます。冬ともなれば、特に越後湯沢は雪で真っ白になります。
それがこのトンネルを通って日本アルプス(谷川岳)を超えると一点、眩しいくらいの青空になる。
豪雪とからっ風の境い目を目の当たりにして、結構感動します。
そして、「裏日本」「表日本」ということばを思い出しグギギ・・・となります。
(藤子・F・不二雄大先生, "裏町裏通り名画館", 藤子・F・不二雄SF短編集2, 中央公論新社より)
ということですので、出発したとき新潟は雨でしたが、関東はいい天気。これはやはり皇居周りを走るしかないぞと心に決めます。
(東京駅に近づくにつれて雲が厚くなってくるなあってのは気づいていましたが気づかないふりをしていました)
果たして仕事を終え、敗北に打ちひしがれ(このときはスコアのみ。この後更に打ちひしがれることになろうとは、このときには知る由もありません・・・)、職場を後にします。
既に夕刻。おまけに何だか雲行きが怪しい。
地下鉄を乗り換えて竹橋駅で下車します。
この駅に直結したランステ・"Run Pit"さんが私の行きつけです(っつても、今回が2度めですが)。
東京駅からアクセスしやすいこと、地下鉄駅直結であること、皇居が横断歩道を渡ったすぐ向かい側にあること。以上より、方向音痴且つ地方の人間である私にとってとても使いやすいランステなんです。
その気になれば、同じビル内で食事もできます。またマッサージもあるので、今度鍼を受けてみたいとも思っています。
手続きをして着替えて皇居へ繰り出します。
この時さらに周りは暗くなっています。
おまけに走り出したところで雨が降ってきました。
さすが東京の中心、人がいっぱい。それも暗がり。
おまけに完全アウェイ状態。
本当は15-20kmくらい走りたかったんですけど、軽くジョグで1周(5km)したところで切り上げることにしました。
ロッカー使用料+タオルレンタル料の元を取れきれなかったのがちょっぴり残念でしたけど、でも走りたい欲求をそれなりに満たすことができたので、よしとします。
しかし皇居ラン、信号がなくて適度に起伏があって、やっぱり良いコースですね。
ただ、道幅は必ずしも広くないし歩行者や旅行者の方が多いコースです。
そんな中、肩がぶつかりそうな隙間を結構なスピードで走り抜けていく方や、なぜか逆走している方なんかがいらっしゃって、うーむと思っちゃうことがないこともありませんでした。
このコースはスピード勝負してはいけないコースなんじゃないかなというのが個人的な印象です。
本来ランニングコースではないところを「走らせていただいている」気持ちは大事ですよね。まあ、これはやすらぎ堤であれ公園であれ一緒なんですけど。
地方人風情が失礼いたしました。
一方で、のんびり走る分には本当に安全で楽しいコースです。
都心のど真ん中にこのような場所があるっていうのはいいですね。
結局後ろ髪惹かれながら東京駅についたら、ちょうどいい塩梅に新幹線があってスムーズに新潟に帰ってくることができました。
このあと車内で試合内容をチェックして、ラファのレッドカードの動画を見て「えー!?」って声あげちゃったら隣の方から白い目で睨まれて、その後トイレに行きたくなっちゃったんだけどなんとなく「すみません通してください」って言いにくくなり、その方が長岡駅で降りるまでずっと我慢することになるんですが、それはまた別の話です。