新潟の街でランニング (あと、アルビのことも)

へっぽこながらもランニング続いています。2年目にしてフル出場も果たしました。
あと、週末はアルビです。飛んで跳ねて声枯らしています。

視線を前に向けると背筋が伸びます(by 小学校の担任先生)

最近、夜のランニングはもっぱら公園です。
昨日(26日)はいつもより多くのランナーさんがいらっしゃいました。


いかにも健康増進のためにジョグをやっていますというようなスローペースの男性。
ストライドがぐいっと伸びてるんだけど、すごく軽やかなフォームの男性。
私より背丈は小さい上に無駄な力が入ってない、それなのにピッチが速い女性。
犬を引き連れて(犬に引き連れられて?)小走りの女性。


フォームがいい方の走りを見ると、ついつい目で追いかけちゃいます。もちろん立ち止まってじっと見る訳にはいきませんが。


それから、犬の前を走り抜けようとすると、犬が「お、やるか?」みたいな目で耳と尻尾をピンと立てて、なんならそのままマッチレースしようかって勢いでこっちに向かってこようとするのってなんなんでしょうかね。




さて、これまでの夜ランでは、比較的短い距離を走るときやペースを作る練習をしたいときは公園、長い距離を走りたいときは街なか、という感じにコースを分けていました。


同じところぐるぐるまわり続けると飽きちゃうし距離もわかんなくなっちゃうので、公園での長距離は敬遠してたんです。
実際、10km走るべきところを間違って11km走っちゃって「損したー!」(?) ってなったこともつい最近ありました。
(悲報)まるお、時間感覚だけでなく距離感覚ももってない - 新潟の街でランニング (あと、アルビのことも)



私の体の中にもあるはずの体内時計や体内距離計、体内方位磁針。
どれもこれも使いものになりません。
必要ないものを退化させてきた、いわば文明社会の申し子とでも申しましょうか (勝手に申してて下さい)




・・・何の話でしたっけ。



そうそう、公園。
これまでは1周1km強の公園を10周とかそういうのは敬遠してたんです。食わず嫌いです。


でも、「ゼロから始めるフルマラソンの本」のペース走見ると、普通に10kmとか走るんですよね。


仕方ないので、公園をぐるぐるまわることになってるわけです。距離間違えたりするわけです。



でも昨日、ふと思いました。


夜に街なかでなく公園を走ることには、いろいろとメリットがあるんだなって。
ランナーの皆様にとっては当たり前のことなんでしょうけど。



まず、信号がないし車が(ほとんど)いない。
これはわかりきった話ですね。だからペース走を公園でやるわけですね。


それから、道路がフラット。
これは相当重要なことだと(今更)気づいた次第です。



街なかの道路って、段差式歩道とか路肩とか側溝とかかまぼことか、結構でこぼこしてるんですよね。あとところどころアスファルトが剥がれていたりもする。


夜に走るとそういった段差に躓きそうになるので、自ずと視線が足元に落ちてしまう。


前向いて走ってるつもりが、下ばかり向いて走ってたんですね。

たまに広くて整地された道路に出るとぐっと走りやすくなる感覚は、道が広いってことだけじゃなくて視線を前に向けることができてフォームが楽になるからだったんですね。



一方、私がいつも走ってる公園は、ごく一部を除いてフラットなアスファルトの遊歩道になっています。道幅は広いし、段差はほとんど皆無。足元を一切気にしなくていいんです。
そのことについ昨日気づいたんです。まったくもって今更ですけどね。



下見る必要がないってことは、走ってる間ずっと前向いていられるってことです。


前を向くことで、おへそがぐいっと前に出る(気がする)。脚を前に踏み出しやすくなる(気がする)。

それから、例えば目の前の木を目標に、視線がまっすぐぶれないように走ることで、体がふらついていないかのチェックになる(気がす・・・もういいですね)



私みたいなへっぽこが夜の街なかを走ると、視線が下ばかり向いちゃって、ただでさえ定まってないフォームが一層崩れかねない。
その点公園では、走っているあいだ視線をずっと前に向けていられる。フォームが(自分なりに)安定する。
これだけでも相当なメリットなんじゃないのかなと。
そう思った次第です。



重ね重ね今更ですね。



でもね、自分なりには楽しいんですよね。こうやっていろいろ考えながら走るのって。


伊坂幸太郎の小説にしばしば登場する「今村」という空き巣見習いの男がいます。映画「ポテチ」では濱田岳が演じていました。
彼は、全く学がないんですけど、自力でピタゴラスの定理とか万有引力とかを発見しちゃう。
恐れ多くもそんな感じ。きっと今村も日々楽しいんだろうな。

映画『ポテチ』予告編



さて、やっぱり前見て走るのは気分いいですね。下見てるよりも気持ちがおおらかになりますね。爽快です。



「視線を前に、背筋を伸ばして」


小学校時代の先生の言葉が脳裏に蘇ります。このトシになってこの言葉の真髄(?)を見ることになるとは。



エンドルフィンの効果も手伝って、ぐるぐる回っていても全然飽きない。ホント、食わず嫌いでしたね。いくらでも走っていられる感じです。・・・いくらでも、ってのは言いすぎですが。




ということで。
今日は6分/kmで5km、5分/kmで5km、6分/kmで2kmというビルドアップメニューをやってみました。


(ラスト2km、アップアップですね^^;)


(内山雅博先生. "ゼロから始めるフルマラソンの本", 枻出版社)(内山先生、調子こいてすみません。前向いて走るのがホント楽しかったもので・・・)


ラスト2kmのクールダウン。すごく救われました。よく考えられたメニューです。




気分いいとすぐに調子こくのは困りものですね(そんな自分がきらいじゃないのがもっと困り者)(てかあまり困ってない)



調子悪いときや脚なんかに違和感あるときには調子こきません。それは絶対です。もう辛い思いはしたくないですからね。
それはどうぞご安心下さいませ。
ストレッチやクーリングにもしっかり時間をかけてます。



しかし、膝に痛みがないってのは本当に嬉しいことですね。健康第一。
トレーニングや走り方って大事なんだなあ(これも今更ですね)

(悲報)まるお、時間感覚だけでなく距離感覚ももってない

今日(24日)は、いつものペース走です。
最初の1kmを6分、そこから5分/kmで8km。最後の1kmを6分。計10kmのメニューです。
ひたすら公園をぐるぐる回ります。


最初は時計を見ながらペースを作って(これでも一生懸命作ったんです!)、あとはそのペースを頑張って維持しようとします(これでも頑張ったんです!!)。



恒例の恥晒し!


・・・ラップが11ある。
・・・1km間違えた。


(おまけにラップそのものもデコボコ・・・)

ついに雨ラン!! (結果、罪のないかたつむりが迷惑を被ったという話)

昨日(21日)、仕事の都合で夜から宿舎に入っていました。
悔しいの後ですが、そこはしっかり切り替えます。
その分、翌朝はフリー。絶対走るぞと心に決めていました。


ところが今日(22日)。遅く目覚めると、雨音が聞こえてきます。


・・・雨・・・?
きのうあんなにいい天気だったのに?



バイブル「ゼロから始めるフルマラソンの本」、平日はペース走やビルド走などを、週末は60-90分程度のLSDや筋トレなどを中心としたプランになっています。


LSD大好き。ゆっくり時間を気にせず周りの景色を楽しみながら走る。私にとって、ランニングの醍醐味が詰まったプログラムです。
最近では、LSDが楽しみで週末が待ち遠しいくらい。



ところが、雨。
この、好天から一夜にして雨に変化するのが冬の日本海です。侮れません。



どうしよっかな~、雨やだな〜、なんて布団でうだうだしてたら、なんか雨がやんできたっぽい。
ときに寝坊も得になることがあるらしい。


雨は嫌いだけど雨上がりは大好きです。


意気揚々と準備を始めます。
新潟はだいぶ寒くなってきました。上下長袖で出発です。


コースは、以前迷子になりながら発見した堤防です。


方向音痴の私にとって、事前にどれだけ地図を眺めて準備したって無駄なことです。わかりきっていることはやりません。はい、ちょっとすねてます(いったい何歳ですか)


パンがなければブリオッシュを食べればいい。
そうか、迷子になるのが心配なら、迷子にならないようなコース取りをすればいいじゃない。


ということで、今日は橋を渡りません。こちら側の堤防をひたすら走り続ける。直線コースなら迷子になることはない!! (はず・・・)



はたして、キロ6:30-7:00ペースでゆっくりと走り始めます。


クルマの通りが比較的多い国道を進むと、堤防のある川の橋詰にたどり着きます。
ここで右に曲がって堤防に入ると・・・これまでの自動車の喧騒がウソのように静かな一本道。
他には誰もいません。貸切状態。


ランニングでは、クルマの入れないようなところも当然入っていけるわけです。
大通りからふと小道や水辺沿いに出ると、がらっと空間が変わることがあります。それまでの喧騒がぱたっと止んで、音や空気まで変わってしまう。


例えば新潟一周(右回り)では、みなとぴあ脇の道を入って信濃川沿いに出た時に一気に広がる風景。朱鷺メッセや佐渡汽船の眺めにいつも感動します。


あと、日和山沿いの坂道を登って砂丘のてっぺんに出た時の海の眺めとか。


ローカルネタですみません。


ランニングしていて、クルマだけでは味わえないような景色や音や空気の変化を味わうの、ホント大好きです。



ということで、堤防に入った瞬間、まるで自分ひとりの世界に入った感じがしました。
自分のリズム呼吸と足音しか聞こえない。
贅沢ですね。楽しいですね。



・・・なんて、すごくいい気分で走っていたのですが、気づくとだんだん雨が強くなってきました。
土砂降りというほどではないんですけれど、これから走るというタイミングなら走るのやめようと思う(へっぽこたる私の主観ではありますが)くらいの雨量。


でもね、「もうやめる!」とはならなかったんです。
雨の中走る自分かっこいい、みたいな。(現代っ子風)(現代っ子ていってる時点でおっさんですね)

(ツジトモ・綱本将也, "GIANT KILLING" 19巻, モーニングKCより)



走っていると濡れても気になりません。
むしろ雨のお陰で涼しく走ることができます。


道中、カエルやかたつむりに出会いました。これも雨ならではの出会いでしょうか。


かたつむり、久しぶりに戯れてみました。


触ると目や顔を引っ込めます。

(かたつむりにとってはいい迷惑ですね)



ということであれだけ毛嫌いしていた雨ラン、案外いいものだな、ていうかそこまで嫌わなくてもいいのかなと思いました。


ただ、やっぱり晴れてるときよりも疲労感が大きいような気がしました。靴も水に濡れて重くなるし。


あと、やっぱり風が吹いてくると寒さが強い。
風邪には要注意ですね。特にこれからの季節、走ってる間はいいけどその後のケアには十分注意が必要ですね。


それから、今日改めて気づいたというか思い知らされたのですが、堤防は雨になると規制がかかることがあります。


行き止まり・・・。


当初20kmほど走るつもりだったのですが、このコーンに行く手を阻まれたのと疲労感が案外強かったのとで、13kmほどで終了としました。


まあ、90分ゆっくり走れましたからね。ノルマも達成できたしよかったです(かたつむりと戯れた時間もカウントされてるんですけど、そこは愛嬌)



帰宅後しっかりシャワーで体を温めました。もちろんストレッチも。
健康第一です。