(不定期連載 "O脚と変形性膝関節症" その3)そうだ、ブリオッシュを食べよう
その1
その2
---------------
その昔、食べるものに困った百姓に対して、とある女王が言いました。
「パンがないならブリオッシュを食べればいいじゃない」
このことばマリー・アントワネット (当時9歳)が発したものということになっています。
ところが、初出とされるルソーの自伝「告白」では、あくまでも「ある女王」という表現にとどまっているのだそうです。実際にマリー・アントワネットがそのようなことを言ったという記録はなく、ルソーの創作である可能性もあるそうです (二次史料)
一方で。
とある整形外科医は言いました。
「ジムに行く気力がない出不精なら日常で運動を取り入れればいいじゃない」
言った。確かに言われた(一次史料)(ただし出不精とまでは言われてない)。
この整形外科医とは私の後輩様のことです 。わたしが全幅の信頼をおいているお医者様です。
今日はそんなおはなしです。
---------------
月曜の夜、公園周りを走っていて思いました。
「膝と膝が時々当たる・・・!?」
ぶつかるとか擦れていたいとかそんなレベルではないんですが。
周りではよく聞くけど私は経験したことのない感覚でした。
これってもしかして、膝良くなってる? O脚が矯正されている??
ふと思えば、きをつけをすると膝と膝が触れるくらいにはなっている気がします。少なくとも以前よりは隙間が狭い。今度脚のレントゲン撮ってみてもらえないかな。
先の女王、もとい整形外科をやっている後輩様の全面的(かどうかはわからない)協力の下、歩き方の工夫とスキマ時間での太腿鍛錬を行っています。
まずは片足ヒップリフトと空中自転車こぎ。
寝る前にちょこちょこっとやっています。20-50回を1-3セット (回数にばらつきがあるのは体調よりも気分です)
あと、内腿を鍛えるために膝にテニスボールを挟んでそれを潰すような動作。テニスボールがなかったので、押入の奥に眠っていたL球を使っています。そのままでは痛いので、周りにタオルを巻いて膝に挟んでいます。
ところでいまはL球っていわないんですってね。
私が子供の頃は、小学校はC球、L球は大人用。憧れでした。
今やL球はおっさん。意味は近しいんだけどなんか違う。憧れられません。
L球と呼ぶかC球と呼ぶかで世代がかわってしまう。時代の変遷やモノの移り変わりはときに残酷です。
それからゴムチューブを買ってきて膝に引っ掛けて、両足でそれを伸ばす動作。
ちなみにゴムチューブはあんまり便利なので職場用と自宅用とふたつ購入しました。
自宅用は子供たちのおもちゃにもなっています。また、ふとしたときに妻が肩こり対策として背中のトレーニングしていたりして、なかなか有効に使ってもらっています。家族に気に入ってもらえてよかった。
マルチチューブ|エクササイズグッズ|フィットネス事業部|ALINCO - アルインコ
(私は真ん中の硬さ(緑色)を購入しました)
ボール挟みやゴムチューブはデスクワークをしたり自宅でテレビを見たりしながらやってます。時間が許す限り。
きのう(水曜日)の会議にはボールを持ち込んでみました。ゴムチューブだと発言で席立つときに顰蹙買うので。
なお会議はまじめに聞いてます (威張ることではない)
ミーティングの時など立っているときにはスクワットとランジ。
これらも時間が許す限り。
後ろのほうでやっているのですが、それでも気づいた人からは奇異な目で見られます。何も言ってはきませんが(話しかけるとアブナイと思われているのかも)
先日、同僚がひとりランジをはじめました。フットサルやってるんだそうです。今ではすっかり意気投合。「貴重なトレーニング時間ですよね」と囁き合っています 。
ただの同僚から盟友に昇格(または降格)です。
同僚の新たな一面を垣間見ることができるトレーニング(違う)
この他、9階建ての建物にあってエレベーターは一切使わない。昇るときは一段抜かし。ランナーあるあるですかね。
一段抜かしは太腿の筋力増進にも効きそうですが (ソース不明ですが、スクワットと同等の負荷がかかるという話も)、さらには基礎代謝量がアップするという報告もちらほら。
降りる時も一段抜かししたいんですけど、タイミングが取れなくて脚踏み外しそうになるのでやめました(運動音痴が基本スペックです ヽ(´∇`)ノ )
それから、膝が痛いなあって時は無理をしない。
そんなときは椅子に座って両膝を伸ばして、足の甲をぐっとすね側に引っ張る運動。
膝を伸ばしたままってのが重要。関節を曲げないで行う運動「当尺性運動」というそうです。
逆に、膝に座って膝を曲げて、片脚の膝を伸ばしながら持ち上げるなんていうトレーニングも教えてもらいました。
まあ、ランナーの方にとってみればなにをいまさらというようなありきたりの内容なんでしょうけれど、これまでトレーニングというものとは無縁だった私にとってはなかなかハードかつ新鮮な運動になっています。
つうか、逆にこういう下準備をしないで走っていた自分が怖い ( ´,_ゝ`)
嬉しいのは、デスクワーク中や階段移動中など、日常生活の中で実践できること。
トレーニングするためにジムに行くとか、出不精でコミュ障で長続きしない私には到底無理(ことはじめ パート2 - 新潟の街でランニング (あと、アルビのことも))
日頃さくさくっとトレーニングできるのは本当にありがたいです。おかげでここまで飽きることなく継続できています。しかも効果を実感できつつある!(あくまでも個人的な感想です)
ということで、膝の痛みから開放されたのは嬉しい限りです。
長丁場走るとなればいろんな筋肉使えてたほうが有利でしょうし、これからもふとしたときに筋肉動かしたいと思います。
(こんなページもみつけました)
「出不精でコミュ障で三日坊主とか、要は結局ジムに行くつもりがないのであれば、日常で運動を取り入れればいいじゃない」
(なんか長くなってる!!)
(参考文献: 工藤他. 体力科学 2008; 石原他, 日本家政婦学会誌 2012; Moffroid, et al. J Am Phy Ther 1969)